「お~。ロウと月。イヤナニ、帰ろーと思ったらコイツ等が待ち構えててさ。」
「どうせ出待ちならカワイイ女の子がイイよね。」
ケラケラ笑うのはヨー先輩で、ホシ先輩はザンネンそうに肩を竦めて溜息を零した。
この人達モデル並みに格好イイ。
チャライけど。
ホシ先輩に至ってはジゴロかたらしの風情満々。
これで喧嘩強いんだから反則だよな。
「ま、俺が出る幕でもねぇや。相手してやれロウ。」
ホレ、と言って、ヨー先輩がポケットから取り出したロリポップキャンディーを俺の口に突っ込む。
「ったく・・・飴一つで俺を餌付しようとか、安過ぎぃ。」
不満を洩らしつつ、ヤツ等の前に立った。


