真珠はじたばたする俺をくすっと笑って、マイクに向けて軽やかにほほ笑んだ。
「なお、プライベートな事ですが、ワタクシ可愛い狼を飼ってますので、近づく時は噛み殺される覚悟でいらしてくださいね?」
艶然とした微笑を誰もが渇仰し手を伸ばしたくなったハズだ。
だけどそれと同時に諦めただろう。
その容姿で、
魔法で、
ヒトを惹きつけるのも計算づく。
そしていざと言う時には寵愛している秘蔵の忠犬でもけしかける冷徹さ。
とても手に負える相手じゃない、と。
後に囁かれることになる。
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