「真珠っ!」








「あら。わんこ。」


廊下で見付けた真珠に飛びつくと、真珠は微笑で俺を受け止めた。



視線が俺の持っていた答案用紙に停まる。






「あら・・・今日だったかしらね。」


「結果、気になんねーの?」


「そうね・・・あんまり?」




ふふっと真珠が笑う。






「留年しようがしまいがワンコはワンコですもの。・・・だけど、そうね。留年が本当に嫌ならどーにか出来ないこともないでしょう。」


「・・・・」





いやいや、フツーはどーにかデキナイもんですから!

んな魔法が使えんのは真珠だけだし!!