「そもそも、ヤツは代償ナシで動くヤツじゃね―んだ。それこそ俺のお願いなんかじゃあな。まぁ・・・アイツにとって何がメリットなのか分かんネぇけど。」




しっしっと手を振るオッサン。

俺は部屋から飛び出し全速力で駆けた。
















なんで真珠が好きなのかって

そんなの幾ら考えたって分かんネぇ。




だけど








俺はいつだって愛されて大切にされてるんだ。






真珠の愛は大き過ぎて



目で見えないほどデカ過ぎて分かりにくいけど。





俺は理屈じゃなくて、本能でそれを知っていて







だから安心して真珠を好きでいられるんだ。