「オマエ、基本頭そんな悪かねーよ、きっと。普段使わなすぎて、脳みそ爆睡してんだ。普段からちっと使っとけよなぁ~。」
「・・・ふぁい。」
褒められてる気がしない・・・。
テストを持って部屋を出ようとして、呼びとめられた。
「そーそー。今回の全員の謹慎と、オマエの強姦の謹慎な、全部、記録的にノーカウントだから。最初から。」
「だから強姦なんかしてねーって!・・・・て、最初から、て?」
「取引。この件を上手く捌いたら、全部帳消しにしろってな。でもまぁ、アイツにとっちゃそんなの副賞くらなもんでよ。アイツにゃ最初からこのゲーム【勝ち】しかねーんだよ。」
ニヤッと笑うオッサンをただ言葉もなく見詰める。
「オマエ、この事件の概要分かってっか?」
「横領?」
「そー。その金は寄付金が主で、寄付金を集めるために校長は『優秀な学校』を作りたかったワケ。そのために腐ったリンゴは排除したかったワケだ。」


