ちなみに。
藤倉と校長を見張ってたのは真百合。
実は校長のマンションは真珠ン家から良く見えるところにあった。
・・・真百合
毎晩毎晩、人ン家のラブラブ覗いてたんか・・・。
身内といえども真百合がこの情報をタダでくれるハズもなく。
だが、その辺りは、俺が真百合の世話をせっせとした事でチャラにしてくれたらしい。
教訓。
年寄りには親切にしておくもんだ。
勿論、俺達の退学はナシ。
だけど、まぁ、喧嘩が公になったし、一日の謹慎処分。
オッサンは俺にニヤッと笑った。
『ただし、上條ダケは別だぁな。謹慎中の喧嘩だし―――』
留年を賭けて出された条件に俺はうげっと顔を顰めた。
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