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校長の悪企みに気付いたオッサンは、丁度良く転校してきた真珠に証拠を押さえるように依頼した。
錦織が横領に協力したり、闇蛇として邪魔な存在を消していたのは
一重に、藤倉への愛故だろう。
金持ちだが親には構ってもらえず、孤独な人生で、
唯一、藤倉ダケが心のよりどころだったんだろーな。
生徒会の引退と共に藤倉にとって自分の重要性がなくなるコトに危機感を抱いていたトコロに、真珠が『後釜』として現れた。
協力者としてばかりではなく、恋人としての座も奪われるんじゃないかと思った錦織は真珠を潰しにかかった。
そう不安に思う程に藤倉の態度もよそよそしくなっていたに違いない。
少なくとも校長と付き合っていた藤倉にとって錦織は最初から利用価値のある単なる駒でしかなかったんだろうからな。
にしてもそこまで盲目的に愛していた男をよくあの土壇場で切って捨てたな・・・
そんな疑問に真珠は
『愛していたからこそ赦せなかったんじゃなぁい?』
何もかも見透かしたように小さく笑った。