そんな俺達の疑問を余所に、真珠を見付けた親父さんは半泣きで真珠に抱きついた。
「真珠~。一体、何があったんだぁ~。やっぱりパパから離すべきじゃなかったんだ。一緒に帰ろう~帰ろう~。」
「はいはい。その話はまた後にして。丁度良いわ。お父上、久郎さんのここでの立場を証言してくれないかしら?」
親父さんは、なんで兄さんの?と言う顔をしながらも、
改めて威厳を糺し、言った。
「ワケあって母方の姓を名乗っているが、本名、美代久郎。私の兄にしてこの学校の理事長兼オーナーだ。」
それがどうしたとばかりに鼻を鳴らし、オッサンを睨む。
「本来なら、美代の会社を継ぐのは私じゃなくて兄さんの役目だと思うんだけどな。」
「バカ言えよ。俺にそんな大役務まるわきゃねーってよ。」
あっひゃ~と笑ってまるで取り合わないオッサン。
てか・・・は?
じゃあ、真珠の叔父さんってことか!?
てか、理事長でオーナー!?
つか、この学校って、
真珠ン家の!?


