「ふごっ!」



よろめくオッサンの胸倉を掴み、鬼のような顔で迫る。




「私の愛娘に何させたぁーっ!?真珠になんかあってみろ、殺すぞ、このクソ垂れ兄貴め。」


「ぉう・・・紫朗。イヤナニ・・・ちょっと雑用を手伝って貰ったダケだって。」





そのやり取りを見ながら俺達はヒソヒソと話す。





「アニキって・・・てか、あの人?」

「う・ん・・・・真珠のパピィ~・・・」




ガキの頃、仕事の忙しい親父さんとは何度かあったくらいだが

ハンパナイ家族ゾッコンLOVEなヒトというイメージしかない。





あのオッサンを動揺させるくらいだから、相当だろう。





・・・・俺も怖い。






「てか、兄貴って・・・・」