藤倉の顔が驚きで青ざめた。
それを冷たい目で眺めて錦織は再び口を開いた。
「でも私がやったのはそれだけじゃない。」
「錦織、・・・アヤメッ」
「コイツに頼まれて学校の金を生徒会で使ったように見せかけて、横領に協力したわ。」
横領・・・
横領!?
愕然と立ちすくむ藤倉の手から真珠が写真をつまみ上げる。
「お金は藤倉先生から錦織会長へ。でもそれでは役者不足・・・藤倉先生へお金を流す人物、学校でもある程度お金を自由に扱える上役―――」
ピッ、と指で翻った写真に写っていたのは
マンションと思しき場所でイチャツク藤倉と・・・・
校長!?


