殴られた頭を摩りながら席に着くと、隣から先輩達の冷やかしが・・・
「さすが魔女子。昨日のオマエの様子じゃ、今日もまだ唸ってるかと思ってたのに、容易く宥めちまったなぁ~。」
「てか、ホシ先輩。アンタ真珠に何渡してくれちゃってんのさ。」
「え?あれ役に立ったんだ?へ~、ヨカッタじゃん?」
「ん゛・・・・まぁ。そーだけど・・・」
貴虎の一件の後。
ホシ先輩が真珠にぽんっとアルモノを手渡して言ったそーな。
『万が一、ロウの限界が超えた時の為に、備えあれば憂いなしってことで♪』
『はぁ・・・・じゃあ。御好意有り難く頂いておきます。』
暫く、箱を見下ろしていた真珠はしゃーしゃーとそう言い返して受け取ったらしいが。
俺の限界が超えた時って・・・
俺は盛りのついた犬かっ!
・・・・て、昨日まんまとお世話になった分際で何も言えないけどさ・・・。


