⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔⇔ 夢と現の境界線。 氷の女王をぼんやり見詰めながら見た夢は 本心に忠実過ぎて、溜息が出る。 凍った針葉樹の葉みたいに潔く真っすぐに生えそろったまつ毛が震えて静かに持ちあがった。 シュバルツバイトみたいな闇深い双眸に捕えられ、 俺はワケもなく瞼を下ろした。 「・・・ゴメン、真珠」 真珠は一度緩く瞬きして「どうして謝るの?」と笑った。 「だって・・・・『ハジメテ』だったんでしょ?」