「ねぇ、アナタはこんな飼い主を誰に任せようっていうの?」



ワンコ以外にいないでしょ?






苦笑交じりのその言葉に、俺はどうやって抗える?


傷ついた真珠を誰に任せんだ。


普段でさえ誰にも近づけたくないくらい独占欲の塊なのに・・・。






踵を返して、真珠を抱き上げた。





「ロウは先帰って魔女子休ませてやれ、な。この女の処分も含めて後は俺達に任せとけ。」






そんなヨー先輩の言葉に甘えて、俺は真珠と一足先に廃ビルを去った。





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