今の俺はダメだ。 沸騰した血がまだ冷めない。 真珠を傷つけたいわけじゃないのに 触れたりしたら何するか分からない。 これじゃホントに狂犬だ。 俺の気持ちを察したホシ先輩が口を開く 「ん。ロウがそれでイイなら――― 「ワンコ。」 柔らかく静かに遮った声に胸の奥が震える。