幾つもの手が身体を上を這いまわる。
嫌悪で全身が総毛立って、吐き気に襲われる。
気持ち悪い・・・・・
「アンタ達、楽しむのはイイケドやるコトはちゃんとやって頂戴ね。この女の無様な姿を写真に残しとくのよ。」
人垣の向こうで闇蛇の高笑いが聞こえる。
反らしていた顔が強引にカメラの前に向けられる。
でもね・・・
こんなどん底の状況でも、私、勝ちは確信しているの。
だって分かっているもの―――
キンと鋭い耳鳴りの奥、
微かに聞こえるあの音が私の鼓動だけじゃない、と。
「真・珠・・・・っっ!!!」
バタン!!!
破壊的な音をさせて開かれたドアと共に
その声の主は果然、ここへやってきた。
◀◀◀◀◀ mazyu side end
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