昔は喧嘩上等だった月も、繭良ちゃんと付き合うようになってめっきり喧嘩が減った。
繭良ちゃんは喧嘩に対してとやかく言ってくる子じゃないけど、
スゴク心配してんのは分かるから―――
月は極力繭良チャンを心配させないよーにしてんだよな。
なのに、トモダチの俺が危険なトコロへ誘うなんて、大変モーシワケナイ。ホント。
繭良ちゃんは、ブンブンと首を振った。
「ダイジョーブ、だよ。それより今は真珠さんが心配だもん!ね、月夜君。必ず真珠さん助けてあげてね。」
「ん。」
月夜が優しく繭良チャンの頭を撫でて、俺に大丈夫だ、と頷く。
イイトモダチ持ったって俺、マヂで思ってるよ。
ありがとな、二人とも・・・。


