「真珠?メズラシーね、電話掛けてくるなんて・・・」




そんなコト言っていた俺は耳に聞こえた音に言葉を途切った。




雑音―――布擦れの音





更に耳を澄ます。

その音の向こうでとぎれとぎれに聞こえるのは・・・




間違いない。

真珠の声。




『どこに―――繁華街の―――廃ビル?』




廃ビル?




『驚いた?何故知ってるかって・・・私だって―――は調べて―――ふふ【やみへび】さん。』






やみへび・・・・・?