「逃げられてなんて・・・ないわよ。あんな女に獲られるわけないでしょう?藤倉先生が魔女と親しくしてるのは、あの女が次期生徒会長候補だから。この先仕事を円滑にこなしていくためよ。」



「その割にゃ、余裕がないんじゃねーの、会長さん。」




俺の挑発に錦織が顔を歪ませた。




「先生のコトは関係ないわ。私はただあの女がキライなの。」





唸るようにそう言った会長は

徐に余裕を取り戻し


にやりと口端を持ち上げた。






「アナタには実際関係のナイコトだけど・・・仕方ないわね。


悪いのは私の忠告を無視したあの女。




アナタはデキの悪い主人を持った自分の不運を悔いてなさい。」