生徒会室に一直線に進んでいた俺の前に立ちはだかった人影・・・
錦織アヤメ。
コイツが俺に何の用だ。
てか、本日の錦織はこないだよりも不機嫌オーラが倍増して見えんですけど・・・。
「大事な主人なら掴まえとけって言ったのに・・・ホント、使えねぇ駄犬。」
吐き捨てるような言い草にこっちもムカッとする。
俺は鼻でヘッと笑った。
「そーいう会長さんこそ、まんまと真珠の魅力に負けたよーで。藤倉に逃げられたからって、負け犬の遠吠えかよ。情けなっ。」
会長と藤倉の関係なんて知らねぇけどさ
少なくとも会長は藤倉に気があんだよな。
そんで、噂にカリカリして俺にヤツ当たり、ってか。
でもその噂に関しちゃ、俺のがアンタよかカリカリしてんだよっ!
・・・って、
これ、負け犬の遠吠えじゃねーからなっ。


