「えっ?えっ?さっきの件ってナニ!?」
「同窓会の話よ。」
「それ・・・ガチ?てか明らかウソだよね?」
「木崎貴虎クン、顔が広いから幹事にはうってつけじゃない。ねぇ、木崎クン。」
そう言って、真珠はふっと口端を持ち上げた。
「親切な木崎君は、元クラスメートの頼みを快く引き受けてくれるわよね?同窓会で昔話に花をさかせようじゃないの。例えばあの初夏の日の給食の話とか――――」
「ぅわぁぁ・かった!!おう!バッチリだ。何でも任せろ!」
「そう。木崎君ならそう言ってくれると思ったわ。」
ふふっと笑って真珠はガレージの外へ足を踏み出した。


