「真珠~~~っっ♪俺、迎えに来たっ。
エライ?エライ?」
「ふふ、お利口さんね。アリガトウ。」
「わんっ♪」
(((・・・ぅわぁ、あのルーガが忠犬だ。アリエネェ・・・)))
周囲はそんな突っ込みが聞こえるような顔で立ち尽くしていた。
真珠をぎゅううと抱きしめながら、ジロリと貴虎を睨む。
「で、アンタ真珠に何したんだよ。手ぇ出してねぇだろーな。」
「出すかよ。つか、他の野郎に絡まれてんの助けてやって、その言いぐさは割りにあわねぇな。」
「気に入らなきゃ、ヤッてやっか?あぁ?」
「ふん。俺に勝てねぇくせに意気がんなよ、クソ狼。」
「いつまでも勝てると思ってんなよ、バカ虎。つか、次は勝つし。」
そんな言い合いの中、真珠がすっと歩き出した。
肩越しにふっと口端だけを吊り上げる。
「お好きになさいな。男のカワイイプライドをかけたジャレアイなんか私も止めやしないわよ。」


