考え込んでいた俺は、ふと女の泥まみれの制服を思い出す。
「そーいや、オマエ、央高か・・・。央高っていや、二年の魔女って呼ばれてる女知ってっか?」
「ふ・・・魔女?」
きゅっとシャワーの音が止まった。
「お~。央高にちょっいと気になるヤツがいて、ソイツの女らしーんだが・・・」
「そう・・・私の事かしらね。」
女の応えに思わず笑った。
「バカ言えよ。上條一狼の女だぞ。オマエなわけねぇ―――
「あらそう。私、魔女って呼ばれてるんだけど。」
きぃっと小さく軋音を上げて開けられたドア。
そこに立っていた女に声に目を見開いた。
驚きついでにソファーから転がり落ちた。
仲間がいなくてヨカッタ!
こんな無様な姿は絶対みせらんねぇ・・・。
つか、何でヤツがこんなところに!?


