「ふんっ。目上の者に対する口の効き方も知らんのかい。礼儀も知らないケツの青いひよっこ共が。」
目の上過ぎて見えねーぞ、ババァ・・・
と、
みんな思ったはずだが誰も口にしなかった。
エマニエル夫人みたいな椅子で箒片手にふんぞり返っているチッコイ梅干し
・・・みたいなコレが真百合。
雑巾を絞りながらヨー先輩が俺にこっそり話しかけてくる。
「で、何で俺達、掃除なんかさせられてんだよっ。」
「俺が知るワケねーじゃん。」
来た早々、何故か俺達はこの無駄にデカボロい屋敷を大掃除させられている。
「来んでもいーのに、先輩方が勝手に来たがったんだろ。じごーじとく!」
「オマエの女だろっ、何とかしろよ!」
「誰がだよっ!俺は遺産狙いのジゴロかっ!」
ナニが悲しくて90オーバーの老婆を相手にしなきゃなんねーんだ。


