幼い子供を宥めるように言って真珠は手持ちのゴムで器用に髪をまとめていく。
そして大きな丸眼鏡をかけて
・・・パーカーを着こむ手を止めた。
「ねぇ、これじゃ泳げないわ。せっかくプールに来たのに泳がないの?」
「真珠は泳ぎてぇの?」
「そうねぇ・・・あんまり?水に入るのスキじゃないのよね。」
・・・それなら、それこそなんで来たんだろ?
そんな俺の疑問を読んだみたいに真珠がニコリとほほ笑む。
「水遊びするワンコはさぞやカワイイと思って。観賞しに来たのよ。」
「っ・・・///」
何?何なの!?
真珠さん、小悪魔っ!


