いつもなら有無を言わさず飛びかかるけど
しかし、仕事だ。
ここは穏便に。
「恐れ入りますがお客様。プール内に飲食物の持ち込みは禁止されておりますので・・・」
「ぁあ?なんだよ、うっせぇな。客に向かってなんだその態度はよぉ。」
・・・殴ってイイですか?
後ろからポンっと肩を叩かれて振り返るとホシ先輩。
「耐えろ~。仕事だぞ、仕事!」
「・・・ぁい。」
「おい。オマエ等仕事サボってんじゃねーぞ!コレソッコーおかわり持ってこい!」
「ぎゃははは。ダッシュだ。ダッシュ!」
俺等はテメェらのパシリか?あ゛ぁ゛!?
殴りてぇ~・・・・。
バカヤンキーが調子付いてグラスを突き出したのは、
片手でトレイを持ちオーダー品を運ぶためにたまたま通りかかったヨー先輩で・・・。


