真珠がギャル子に向かって持っていた本を軽くあげる。
「私は良いわ。アッチの木陰にハンモックがあったから、これ読んで過ごすつもりよ。」
「・・・ちなみにソレ、何の本?」
「?シェークスピアだけど?」
「・・・そうか、ヨカッタ。黒魔術書かなんかかと思っちゃったよ・・・」
心なしホッとする一同。
真珠がふふふと笑う。
「パーカーなんか脱いだらお仕事になりそうもないワンコが約一匹いるものね。大人しくしていてあげるからちゃんとお仕事なさいな。」
「わんっ♪」
やっぱ俺って愛されてンなぁ~♪♪♪
ハンモックの方へ去って行った真珠を快く見送る俺。
「・・・なんというかさ、ガッツリリード握られてるカンジだよな・・・」
ぼそっと呟かれた言葉は聞かなかったコトにスル。


