初、教師陣を憂う



「ありがとう。あたしは外の人とやらなきゃならない事がいっぱいあってね、手が回らないんだよ」

「いいえ、お初さんの手を煩わせることはありません。そのために教員免許を取ったのですから」

実はこの御衣黄、教員免許を売るほど所持している。
国語数学理科社会は勿論のこと美術音楽体育……普通科目のみではなく専門科目まで教員免許を取得。
天神学園全ての授業を受け持つことができるというわけだ。

「……あの頃は鬼気迫る形相だった」

受験を思い返して佐倉が苦笑いを浮かべる。

「それがこうして役に立っているのですから、無駄では無かったですよ」

「そうだな。若木共をことごとく泣かせてはいたが。今でも根に持っている奴がいるぞ」

「勘弁して欲しいですね。あの後ちゃんと責任を持って遊んだじゃないですか」

「般若のような顔とのギャップがトラウマらしい」

「知りませんよそんなの」