その続きは、簡単に予想できる。

“き”

隼斗の口は次、そう言うはずだった。

…だけど。

その瞬間、車が動いた。

一瞬にして、隼斗の姿が見えなくなった。

彼からの言葉をあやふやに受け取ったまま、あたし達はまた離れた。

遠い。

遠すぎるよ。

涙が零れかけた。

でも、夏子さんにバレたくないから、必死に隠した。

1週間ぶりの再開は、あまりにも切なすぎた。