――キッ 今度はあたしの目の前に車が止まった。 夏子さんの車だった。 ドアを開け、後部座席に乗り込む。 凄い雨だな…。 あたしは窓の外に目をやった。 その時だった。 スタジオの、自動ドアの向こう側。 ――隼斗が、まだそこにいた。 振り向いた姿勢で、あたしの方を見ている。 視線が合う。 隼斗は、切なげな表情をしていた――。