「またそれ見てるのか?」 リビングのテレビを占領していると、お風呂上がりのお父さんがやってきた。 「うん」 「お前は本当に好きだよなー、隼斗くん。 お父さん悲しいよ」 びええ、と泣き真似をしてみせるお父さん。 ・・・・・・最近、ずっとこんな感じだ。 あたしが隼斗と婚約したと伝えたとき、海外ライブでしばらく家に帰らないと伝えたとき、そしてーーー。 「だって、満奈来年になったら」 「あーもー、それ何回も聞いたよー」