愛地が1人暮らししているマンションで飲んだ次の日。

マネージャーから電話が来た。

「もしもし、流川です」
「隼斗っ!」
「っ! なんですかいきなり」

電話口で叫ばれて耳が痛い。

いつもは冷静なマネージャーが珍しく興奮した様子だ。

「虻川一郎って知ってるよね?」
「虻川さん・・・って、あの有名な舞台監督ですよね」
「その方から、舞台に出ないかって話が来たんだよ!」