「隼斗!」

今日もドラマの撮影。

現場に入ると、いつものあの声が聞こえた。

「元気さん…」
「どうした? 表情暗いけど」

マジかよ。

プライベートを仕事に持ち込みたくないんだけど…。

「何でもないですよ」

そう言って、元気に向かって笑う。

「そうか?」

それでも奴は疑ってくる。

いつもは緩いくせに…!