でもそんなの、全く効いてなくて。 鼻で笑われてしまった。 やだやだやだ、もうやめて! その必死な思いで、口を開いた。 そして、蓮也くんの下唇を思いっきり噛んだ。 「っ! いってぇ!」 それでようやく、唇が離れた。 左手の拘束が緩まった隙間から両手を抜く。 逃げようと、身体を起こした。 その時。 ---バキッ 「っ!」 思いっきり左頬を殴られた。