「え・・・?」
「気持ちを伝えたいのは俺も同じだよ。 でも言ったらお前、困るだろ」

びっくりして玲央の顔を見る。

でも、玲央は前を見たまま。

「俺はお前らのこと応援してる。 だからかな、満奈を困らせようとする奴がいたらぶん殴りたくなるんだ」

ははっと笑って、言葉を続けた。

「あの時、伊月のことぶん殴りたくて仕方なかった。 またアイツになんかされたら言えよ? 俺が責任持って殴っとくから。 ほら、ついたぞ」

頭にポンと手が置かれた。

「おやすみ。風邪引くなよ」
「・・・うん」