「流川隼斗さんとはなぜ別れたのですか?」
「今回こそ破局ですか?」
「もうよりを戻さないんですか?」
「別れの原因はやはりSuperStarの人気が落ちてきたからなのでしょうか?」
「ファンに一言!」

予想はしてたこと。

囲み取材で、次々に報道陣から発せられる言葉。

社長からは何も言われなかった。

夏子さんは黙って抱きしめてくれた。

メンバーは、あたし達を応援してくれる。

・・・もう、邪魔しないで。

あたし達の邪魔、しないで。

「互いの都合により、です。ファンの皆様にはこれからも変わらず、桜井満奈とRainbowを応援していただけたら嬉しいです」

そう言って、頭を下げた。

握りしめた拳、手のひらに刺さる爪が痛い。