次はあたしの番。 大きく深呼吸し、集中する。 「どうでした? 私の演―――」 舞台袖に戻ってきたエレナちゃんはあたしに話しかけて、言葉を途中で遮った。 そしてそのまま、そそくさと控え室の方に向かった。 ......多分あたし、もう役者モード入ってる。 桜井満奈の匂いが消えた。 それにびっくりしたんじゃないのかな。