「悔しい時は泣いていいのよ」

優しい声、暖かな言葉。

嬉しくて、でもやっぱり悔しくて。

あたしは夏子さんの腕ので泣き続けた。

次はもう絶対に負けないから。

勝つから。

応援してくれるみんなのためにも。

脳裏から離れない、エレナちゃんの勝った時の顔。

悔しさを噛み締めて、あたしは次に進むために泣いた。