「......」

驚いてなにも言えないあたしの両親。

どうしよう、あたしもなんにも言えない。

「じゃあ今日はこれで失礼します。 じゃあね、満奈」

颯爽と玄関に向かう伊月くん。

それは突然嵐のように現れて、嵐のように去っていった。

......嫌な予感しかしない。