「あれ?お嬢どこに行くの?」



龍はあたしのカーディガンのすそを掴む。



上目遣いをする龍は……


ああ、なんか捨てられた
子犬を見てる気分になる…


「いや、教室に戻るだけだ。
すぐに戻ってくるからな。」



あたしは龍に大丈夫だと
言い、屋上を降りた。