「聖也・・・。」
あたしがお風呂からあがってリビングに行くと、聖也はこぼれたお茶を拭いてくれていた。
「美月、もうあがったの?」
「うん。シャワー浴びただけだから。それより、ありがとう。」
あたしがそう言うと、聖也はふっと笑ってあたしの頭を撫でてくれた。
こんなに優しい聖也が、浮気・・・してるんだもんね。
今日の女の人、聖也の事本気みたいだし。
それに超美人でスタイルも良いし。
聖也があの人の事好きになってもおかしくないよね・・・。
そう思うと、言いようのない不安に襲われた。
本当に聖也があたしじゃなくて彼女を選んだら?
どうしよう、そんなの耐えられないよ・・・ッ!
「・・・美月?」
気付くとあたしは聖也をぎゅっと抱きしめていた。
離れたくなかった。
聖也とずっと一緒にいたいのに。
もし、もしもあの人の所に行かれたら・・・。
「聖也、好き。」
「うん。」
「聖也はあたしの事、好き?」
聖也は一瞬驚いた表情を見せたけど、すぐに優しくほほ笑んで
「当たり前。」
と答えてくれた。
それでもあたしの不安は大きくなるばかり。
もっと、聖也の近くに行きたい。
「聖也・・・。」
「ん?って、うわぁ!?」
あたしはソファに聖也を押し倒した。
「美月?どしたの?」
聖也、ひいたかなぁ?
女の子からこんな事・・・。
だけど、聖也にあたしだけを見てほしいから。
「好き・・・。」
あたしは聖也にキスをした。
初めてあたしからキスをした。
聖也はビックリしているみたいだったけど、あたしをちゃんと受け入れてくれた。
あたしはさらに聖也の口内に舌を侵入させる。
「ちょ、美月、待って!どしたの?」
これにはさすがに驚いたのか、聖也は上体を起こしてあたしを見た。
「・・・嫌、だった?」
あたしは、今にも消えそうな小さな声で聞いた。

