パシャッ!
「なんであんたなんかが聖也の女なのよッ!」
髪から滴る水滴。目の前の女の人。
そして、茫然と立ち尽くすあたし。
事の始まりは、今から1時間程前・・・。
突然、家のチャイムが鳴った。
あたしが玄関の扉を開けると、そこには綺麗な女の人。
あたしは直感的に、この人が聖也の浮気相手なんだって思った。
女の人は、あたしに話があると言ってきた。
玄関で話をするのは失礼だから、リビングに通してお茶を出した。
言われることは大体分かってる。
出来る事なら早めに終わらせたい。
そう思ってた。
「単刀直入に言うわ。」
ほら来た。
あたしは心の準備をして、コクンと頷いた。
「聖也と別れてほしいの。」
やっぱりね。
そんな事だろうと思った。
「もしかしたら気付いてるかもしれないけど、聖也は浮気をしてるわ。その浮気相手があたしなの。」
「知ってます。」
あたしは冷たい声で言った。
浮気相手なんかに負けたくはなかった。
「そう。なら話は速いわ。」
相手も冷たい声で言った。
あちらも折れる気はなさそうね。
「あたし、聖也の事本気なの。はっきり言ってあなたよりもあたしの方がスタイルも顔もいいし、聖也との身体の相性だって最高なの。」
「えぇ知ってます。」
あたしはさっきよりももっと冷たい声で言った。
絶対に負けないんだから。

