「アッ、聖也ぁ・・・あぁんッ」
「声我慢しろよ。美月にバレる。」
嘘・・・、嘘でしょ?
女の人の甘い声。
そして、いつもの可愛さなんて欠片もない、冷たい聖也の声。
しかも、これって・・・
「んッ、聖也、キス・・・してぇ・・・ッ」
「嫌。キスしたら美月に気づかれるじゃん。」
エッチ・・・だよね?
なんでこんな事してるの?
「聖也ッ!だめ、もう・・・あ、あ、あぁ・・・」
「うるさい。」
ヤダッ!
もうこれ以上聞きたくないよ!
あたしは足音をたてないように急いで2階の自分の部屋に入った。
「聖也・・・、なんで・・・?」
あたしは溢れそうになる涙を必死でこらえた。
浮気・・・されちゃったのかな?
そうゆう事だよね・・・?
「ダメ、泣いちゃダメ・・・」
何か理由があるのかもしれないもん。
理由を確かめるまで、あたしは泣いちゃダメだ。
そう思った。
ゆっくりと階段を下りていく。
リビングのドアをそっと開けると、そこにはいつもと変わらない聖也がいた。
「あ、美月ッ♥あがったの?」
大丈夫、いつもと同じだ。
「うん。聖也も入ってきなよ。」
大丈夫、大丈夫。
そう何度も自分に言い聞かせた。
だけど
「う~ん、美月・・・、あのね?」
本当は
「俺、もう我慢できないかも・・・///」
薄々気づいてた。
「美月の全部が欲しい。」
今日はいつもと
「・・・ダメ?」
少し違うって事に。

