「・・・嘘だろ。」
聖也は茫然と動画を眺めていた。
まさか浮気相手がこんな事をするなんて思ってもみなかったんだろう。
「これ、どういう事?」
あたしは聖也に問いただした。
「この人、この前来てた人だよ。この人聖也の浮気相手なの?」
「・・・・・。」
「答えて。」
聖也はずっと下を向いたまま黙っていた。
あたしはそんな聖也にイライラした。
「聖也は、あたしの事が嫌いなの?」
「違うッ!」
「じゃあどうして浮気するの!?」
あたしはすっかり取り乱していた。
怒りのあまり我を忘れて聖也に怒鳴りつけた。
「あたしは聖也の為に精一杯やってるつもりだよ!?そりゃ、この人に比べたらスタイルも顔も良くないけど、でも聖也の事ちゃんと愛してるの!なのになんで?なんでこんな事するの!?どうして浮気なんて・・・」
そこまで言って、あたしは泣き崩れた。
もうダメ。もう限界。
弱いって言われるかもしれない。
これくらい我慢しろよって。
だけどあたしは、浮気されても聖也の隣で笑っていられるほど強くない。
「美月・・・」
聖也の指先があたしの髪に触れる。
「触らないでっ!」
あたしは聖也を思いっきり睨みつけた。
「・・・ごめん。」
「どうして浮気なんてしたの?」
聖也は少しの間ためらっていたけど、しばらくしてから口を開いた。
「だって、美月だけじゃ足りなかったんだもん。」
ちょっと拗ねたような表情で聖也が言った。
「・・・は?」
あたしはポカンと口を開けて聖也を見た。

