霊感少女

「なにしてんだよ!!鉄

おまえばかじゃねぇーの!!

あのスピードと自分のスピード考えて行動に出たんか?

止められるとしてもおまえの手に刺さる可能性があったんだぞ!!

自分の手まで犠牲して

助けてほしいなんて思ってない

わかってよ!!

うちは自分のせいで相手が傷つくのだけは見たくない

本当にびっくりしたんだから・・・・。」


「カランッ」


沙季はナイフを落として

鉄鎖を抱きしめた


「ごめん・・・・。


でも、おまえに・・・。


沙季に傷ついてほしくなかった。

それだけはわかってくれ」


「鉄が思ってることはうちも同じなんだよ。

もぉ、大切な人を目の前で失いたくないんだ・・・。

これ以上同じことあったら

もう立ち直れないよ」


「ごめん・・・。


だから、泣くなよ」


「ないてない。


・・・・っ・・・うぅ」


「ないてるじゃねぇーか

この際聞くけど

何で声殺すんだよ」


「そんなの、わかんないよ」

「本当は分かってんだろ。

俺はそんなにおまえにとって頼れないか?

おれのこと、パートナーとして認めたくないか?」