きつい修行が始まった。

「沙季、まずおまえの実力を試す」


「何するの?」


「俺が今からナイフ投げるからよけてみろ」


「・・・。鉄?自分が何言ってるかわかってらっしゃる?

ナイフって、人に投げちゃいけないの

わかる?鉄頭良すぎてそんなこともわかんなくなっちゃったのか?」


「知ってるよそんぐらい、でも緊張感ないと

おまえがんばそうなタイプだし

だって、[おまえめんどくさいからよけなくていいや~]

とか、[えぇー?別に死なないんでしょ?じゃ本気でやんないってなりそうだし]」

「ギクッ!!」

「やっぱり図星か?

本当によけないとおまえ自身が痛い目合うからな」

「やっ、やめようよ~

そんなこと言うの!!」


「始めるぞ」


・・・・。


「ギャーーーー!!!」


「ヴぉわぁぁぁぁ!!!」


「ぎょえぇぇぇぇぇ!!」


・・・・・。


奇妙な声をあげながら沙季は

ナイフが当たんないように

頑張っていた