結衣said
「う…ん…」
少しずつ目を開けた。
そこは暗く何も見えない状態。
なんでこんなところにいるのだろうと考える。
「痛っ…」
手にいきなり痛くなった。
「そっか…」
私はすべて思い出した。
「リスカしたんだった」
そんなに大きな声で言っていない。
でも辺りに響く声。
しばらく痛みが治まらず、その場から動くことが出来なかった。
ボーっとしている私に、
「起きたかい?」
どこからか声が聞こえた。
「誰?」
「僕は君を裁く者だよ」
そう言いながら姿を現したのは、
私と同い年くらいの男の子だった。