「あっ!!
 そこのソファーは
 私の場所!!」

「・・・・・・。」




今目の前で
スヤスヤと眠っている
“学校のモテ王子”が
いなかったらの話。



私ん家のリビングには
赤と黒のソファーが
1つずつある。

小さなテーブルを
挟んで、
向かい合わせに
置かれていて、
赤のほうのソファーは
クーラーがよくあたる
絶好の場所。
勝手にきめた私の
特等席なのだ。


そこで桜木は
寝転んで眠っている。