奏多は靴を履き替えると 私を見て、 ニカッと笑った。 「でもよかった、 美織が元気そうで。」 「・・・え?」 「美織さ、 俺が今の高校行くって 言った時、 なんか怒ってたろ? まあすぐに 応援してくれたけど。」 「・・・うん。」 「少し心配だった。 ってゆーより、 不安だった、のほうが合ってる かもな。」 奏多はそう言って 苦笑いを浮かべた。