みんなの視線の先には
打ち上げ花火。
桜木ファンの女子達も
さすがに今は、
花火に見とれている
ようだった。



そんな中、
私達はばれないように
その場を去った。



 *   *   *


「もう大丈夫だろ。」



桜木はそう言って
パッと掴んでいた手を
離した。