バーンッ 「えっ?」 音の正体は 打ち上げ花火だった。 鮮やかな色が 次々と暗い夜を 明るく照らす。 あちこちに 散らばっていた クラスのみんなも、 打ち上げ花火を見て 盛り上がっていた。 「今のうちに行くぞっ。」 「え!?」 私が反応するより早く、 桜木は私の腕を掴んだ。